別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

長尺の目

100年や1000年という長い目で地球を眺める。 

ほとんどの悩みは、

大したことではなくなるような気がします。

 

資源がわかればエネルギー問題が見える (PHP新書)

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・・マグマが冷え固まって海山を作ります。この海山が成長して山頂が海面近くまで達すると、頂部にはたくさんの海洋生物が群集して成育します。その生物とは、サンゴ、石灰藻、コケ虫などで、いずれも炭酸カルシウムの殻や骨格を持つものです。これらは長い時間をかけてサンゴ礁などの生物礁を形成し、石灰岩となって海山の周囲を覆うのです。
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日本にある石灰岩は、3億年ほど前に赤道付近の海で生物礁を形成し、はるばる日本列島までやってきたものです。今から2億年ほど前に海溝に達し、ここから付加体として大陸プレートに付加されました。山口県秋吉台、福岡県の平尾台、広島県の帝釈台などには、厚さ1000メートルもの石灰岩からできている「カルスト台地」がありますが、みなこうしてできたものです。

 

月の誕生による大きな影響は、もう一つあります。地球が自転するとき「地軸」が傾いたのです。ジャイアンインパクトの際、それまで太陽を回る公転面に対して垂直方向であった地球の地軸には、23.4度の傾きが生じました。この結果、地球には四季の変化が訪れました。北半球で夏が暑く、冬が寒いのは、この地軸が適度に傾いているためです。