銀河の距離を測り、宇宙の膨張を発見
呼ばれるにふさわしい業績を残しながら、
周囲の人々との軋轢も多かったと言われています。
「お仕事は?」と聞かれ「天文学者です」と答えると、「毎晩夜空を眺められてロマンチックでいいですね」と言われえることが良くあります。ですがハッブルの時代と違って天文学者が増えた現在では、実際に望遠鏡で観測するのは年間でせいぜい10夜程度です。観測のある日は土日も関係なく徹夜で観測を終えると天文台の宿舎で午後まで眠り早めの夕食をとって、翌日の観測に備えることになります。
この速度Vと距離rの比例関係
V=Hr
は、「ハッブルの法則」と呼ばれています。これは天体が地球から遠ざかる速さと距離が正比例することを表す法則で、この論文によって、現在は定説となっている「宇宙が膨張している」という事実が認識されたのです。