植物たちは肉を食べる必要はない
私のようなシロウトでも分かりやすくて、
そして楽しい本。
植物はすごい - 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)
- 作者: 田中修
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/07/24
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
タンパク質というのは、アミノ酸が連なって並んだものです。ですから、タンパク質をつ来るためには、アミノ酸が必要です。私たち人間は、アミノ酸を作り出すことができません。だから、タンパク質を食べて、それを消化してアミノ酸を取り出すのです。私たちは、そのアミン酸を並べ直して、自分に必要なタンパク質を作っているのです。
ところが植物たちは自分でアミノ酸を作ることができます。だから、植物たちは肉を食べる必要はないのです。言い換えると、植物たちは、肉を食べなくても、肉の成分であるアミノ酸を作り出すことができるのです。ただ、植物たちがアミノ酸を作るためには窒素という養分が特別に必要です。窒素は、アミノ酸を作るための原料として必要なのです。そのために、自然の中で自力で生きる植物たちは根によって、養分として窒素を地中から取り込みます。
「一両」に例えられるアリドオシは、秋に赤い実をつけるこれらの中で、最も少ない数の実しかつくれないことになります。そこで、数少なくしかできない実を動物に食べられないように、アリドオシは鋭いとげで守っているのかもしれません。
活性酸素は、多くの病気の原因となり、体の老化を促します。
◇◇
そんな有害な活性酸素の代表は、スーパーオキシドと過酸化水素です。◇◇
紫外線がからだに当たれば、こんな有害な活性酸素がからだに発生するのです。そのため、自然の中で、植物たちが紫外線に当たりながら生きていくためには、からだの中で発生する活性酸素を消去しなければなりません。そのためには、活性酸素の害を消すものが必要です。それが、抗酸化物質と呼ばれるものです。
◇◇
抗酸化物質の代表は、ビタミンCとビタミンEです。
冬に向かって、葉っぱが糖分を増やす意味は、砂糖を溶かしていない水と、砂糖を溶かした砂糖水とで、どちらが凝りにくいかを考えればわかります。
砂糖水のほうが凍りにくいのです。
そして、溶けている砂糖の濃度が高くなれば高くなるほど、ますます凍らなくなります。