別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

国立がんセンターの改革

「闇に葬られた改革」が副題です。

嘉山孝正氏の改革の話です。

 

嘉山孝正 - Wikipedia

 

国立がんセンターでなぜガンは治らない? 闇に葬られた改革 (文春新書)
 

 

がん難民製造工場------。女性患者が放ったこの言葉は、金のために患者のことを考えず、ひたすら不正を繰り返す悪徳病院のことを指しているのではない。独立行政法人化前の「国立がんセンター」について、そう評したのだ。

 

国立がん研究センターだより(2010年9月)」中で嘉山孝正はこう記している。「この10年間は外から見ていると社会のグローバル化とも相まって、国立がんセンター独自の研究、臨床よりは、均てん化すなわち、標準化的仕事に傾いていったと思えます。しかし、国立がんセンターの仕事は、国立がんセンターしかできない仕事をすることが使命だったはずです」嘉山は国立がん研究センターの仕事を「国立がんセンターしかできない仕事をする」と位置づけ「患者・社会と協働し世界最高の医療と研究を行う」ことを理念として掲げた。

 

嘉山の二期目の立候補の際に支持しなかった理由については、「人間関係とか、いろいろと難しいことがあった。ことあるごとに足を引っ張りあう世界だから」(仙石由人)と言うだけだった。私は別の機会に国立がん研究センター監督官庁である厚生労働省の官僚へのインタビューの際に同じ質問をぶつけていたが、官僚や関係業者の既得権益に触れたからというのが大方の見立てのようだ。