読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

蛇口はなぜ「蛇」なのか

家に使われている材料は面白い。

身近にあるからなおさら。

読めば読むほど好奇心が湧いてきます。

前回はコチラ

敷居をまたぐとは、結界を出入りすること - 別荘は買わない

 

いい家は「細部」で決まる (新潮新書)

いい家は「細部」で決まる (新潮新書)

 

 

モルタルとコンクリート。語感はまったく違うが、両者は兄弟のようなものだ。セメントと水と砂を混ぜ合わせるとモルタルになる。モルタルは壁の下地塗や上塗り、煉瓦やブロックの目地塗りなどに使われる。
セメントに水と砂だけでなく、さらに砂利や砕石、スラグ(金属の精錬過程で出るかす)等を混ぜると、今度はコンクリートになる。セメントと一緒に混ぜる砂や砂利などのことを骨材と言う。つまりモルタルとコンクリートとは、骨材が砂だけか、それとも砂利なども入るかだけの違いである。
セメントの原料は、石灰石と粘土。これを4対1の比率で混ぜて細かく粉砕し、高温で焼く。その温度はなんと1450℃にもなる。すると団粒状の物質ができる。これをまた粉砕して粉状にし、少量の石膏と混ぜたものがセメントである。

 

漆喰は建築材料として実に優れている。まず、不燃性能が優れている。古くから土蔵の壁に漆喰が使われてきたのはそのためだ。調湿機能もある。空気が湿っているときは水分を吸収し、空気が乾くと放出する。また、カビも生えにくい。吸音性能も現代人にとってはありがたい。湿気だけでなく、臭いや有害物質も吸収してくれる。そして造形が自由自在だ。四角い壁でも三角でも丸でもコテ一つで塗れてしまう。その特徴を生かして、単に真っ平らに塗るだけでなく、レリーフ状に仕上げることもできる。

 

鉄には錆びやすいという欠点がある。元々鉄鉱石の主成分は酸化鉄、つまり錆びた状態なのである。それを精錬する過程で酸化鉄は鉄と二酸化炭素に還元される。だから「錆びる」つまり酸化するとは、鉄がかつてあった状態に戻ろうとしていることともいえる。◇◇スレンテスが錆びないのは、クロムが空気中の酸素と結合して,不働態被膜をつくるからである。被膜は5㎚(ナノメートル)とごくごく薄いものだが(1㎚は10億分の1m)破れても瞬時にステンレスに含有されているクロムが被膜をつくってふさぐという特性がある。つまり、破れても破れてもすぐ補修される魔法のような膜なのだ。

 

瓦が1000年以上も使われてきたのは、建築素材といて優れているからである。耐久性は飛鳥時代の瓦がいまも現役であることから明らか。◇◇セラミックであるから退色や変色はほとんどない。限りなくメンテナンスフリーなのである。20年、30年というスケールで考えると安上がりだ。瓦は不燃材である。高温で焼き固めてあるから、通常の火事では溶けたり変形したり有害ガスを出すこともない。意外かもしれないが、コンクリートなどに比べ断熱性にも優れている。真夏の太陽熱も、真冬の冷気も室内に伝えにくい。遮音性も高いので大粒の雨が屋根を強く打っても室内は静かだ。