別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

世襲に伴う利権

 

世襲議員のからくり (文春新書)

世襲議員のからくり (文春新書)

 

 

久米宏のテレビってヤツは!」(毎日放送)に出演した際も同様だった。収録中、野中広務鈴木宗男、石井一、平沢勝栄らのたたき上げの代表格のような政治家たちと、世襲議員の弊害について話し合う時間があった。総じて二世議員の甘さと弊害については意見を一にし、誰もが厳しい考えを表明していた。
ところが、筆者が、政治資金管理団体の相続について触れると、途端に反応が鈍くなる。不思議に思っていたところ、休憩中に疑問が氷解した。たたき上げの象徴と思われていた彼らもまた、地方政治家の父を持っていたり、あるいは、子供への「世襲」を準備している最中だったのだ。

 


二世議員の政治資金相続税の物語(1) ( 政党、団体 ) - 生涯成長 - Yahoo!ブログ

 

 

前述のように新人は、基本的に選挙に強い相手のいる選挙区からの出馬が義務付られている。ブレア前首相も、ブラウン首相もそうやって選挙に出て、最初の選挙では敗北を喫している。このように厳しい選定基準があると、確かに世襲である意味が薄れていく。少なくとも即当選できて、地元の後援会組織を維持するというインセンティブは働かなくなる。
つまり、イギリスでは世襲に伴う利権はほとんどなく、子供に継がせてもうまみが無いという根本的な要因が世襲を防いでいるのだ。