ムダな仕事を増やすファサード
頑張りを引き出す装置は人事考課制度の情意考課。
「あいつはよくがんばっているから、ちょっと良い点をつけてやろう」
そんなことありがちではありませんか。
そこで、がんばっているフリをするようになるのです。
・普段はダラダラと仕事をしていながら、幹部がやって来た時だけ張り切って仕事をする人。
・たいした仕事をしていないのに、忙しそうに毎日残業し、有休をとらないことを自慢する人。
・周りに聞こえるよう必要以上に大きな声で話し、会議では必ず発言して存在感を見せつけようとする人。
・無理だと分かっているところへでも、勇んで飛び込み営業に行く人。
組織論では、このような行為を「ファサード」と呼びます。ファサードは建築用語で建物の正面のことであり、表向きだけの見せかけを意味します。それと同じように良い仕事をしているかのように装ったり演技したりするわけです。
大事な仕事は最適基準、それ以外の仕事は満足基準という「ダブルスタンダード」でいこうと決心したわけです。
- 作者: ジェームズ・G・マーチ,ハーバート・A・サイモン,高橋伸夫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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