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別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

一つの例を見て、一般化を進める思考法はたいてい間違える

自分の頭の中にはいろんな壁があります。

それをいとも簡単にあっけなく崩してくれる本があります。

思い込みを否定しグチャグチャにしてくれることで、

今までの自分を見直して、変えたり、改善するヒントが生まれます。

そのために私は読書をしているといっても過言ではありません。

この本はそんな本です。

 

「自分」の壁 (新潮新書)

「自分」の壁 (新潮新書)

 

 

「自分」の壁 (新潮新書)

 

 

アメリカの文化は、常に周囲がその人に対して「自己」をつくるように求めてきます。強要してくるといってもいい。それが一番端的に表れるのが、「コーヒーにしますか?紅茶にしますか?」という質問です。いろんなところでそう聞かれるけれども、たいてい私はどっちでもいい。◇◇アメリカは「あなたはこれか?あれか?」と選択を迫ってくる文化を持っています。それに常に答え続けるとはどういうことか。つまり答えるうちに、「自己」「個性」をつくっていかざるをえないのです。

 

社会と言う地図の中で自分がどこにいるのか。それを「地位」と言うのです。社会的階層の中での自分の位置です。これについて、男の人は特に敏感です。鎌倉で乗ったタクシーの女性運転手さんがこんな話をしてくれました。「男ってバカですね。うちの会社が『係長っていう肩書を作ったんですよ。それになったからって給料が上がるわけでも何でもないから意味がないと思うんだけど、男の人は係長になったとたんに、言葉遣いなんかが変わるんですから」

 

問題は細胞の中には別の変なものが入っているという点です。ミトコンドリアです。ミトコンドリアは、私たちの体内で重要な役割を果たしています。酸素を吸い、糖を分解してエネルギーを生む、という仕事はミトコンドリアが一手に引き受けてくれている。◇◇ミトコンドリアを調べると、細胞本体とは別に、自前の遺伝子を持っている、ということが分かってきました。人間のような生物が持っている遺伝子は核の中にあります。一方で、細菌などの遺伝子は核の中に入っていません。細胞に核がそもそもないのです。こう言う生物を原核生物と呼びます。ミトコンドリアの遺伝子は細菌のほうの遺伝子でした。つまり私たちのものとは全く別物だったのです。

 

多くの人が忘れてしまっている(もしくは知らない)でしょうが、かつて日本人には「誕生日」がありませんでした。もちろん生まれた日はそれぞれ存在していて記録はしますが、それを祝うようなことはしなかった。なぜなら全員一斉に、正月に年を取ることになっていたからです。数え年と言うのは、そういうことです。12月31日に生まれてもお正月になれば「二歳」になります。生後たった二日でもそうなります。これはつまり、全員が一つにつながっている、天皇陛下を頂点にした疑似家族だ、ということです。

数え年とはそういうことですか。

 

人間の脳は、勝手にメタメッセージを作ってしまう強い癖を持っています。一般化していしまう、ともいえます。柳の下にドジョウがいたのを見た人は「柳の下にはドジョウがいるものだ」と勝手に思ってしまう。本来は「自分が見たときに、この柳の下に、ドジョウがいた」という一つの視覚情報を得ただけなのに、勝手に一般化して法則にしてしまうのです。メタメッセージを受け取るということは、自分の頭の中で、下(具体的な事象)から上(一般的な法則)を勝手に作ることです。

◇◇風邪をひいたときに、秘書が「先生、このクスリを飲んだらどうですか。私、これを飲んだら翌日には治りましたよ」と言ってきたことがありました。彼女は「クスリを飲んだら治った」と勝手に一般化しているわけです。「クスリが効いたのか、その前に食べた焼き肉が効いたのかはわからないでしょ」これが私の答えです。

◇◇一つの例を見て、一般化を進める思考法はたいてい間違えます。このことを、まともな科学者はよく知っています。こういう思考法では99パーセントが間違える、といってもいいくらいです。

 

私はよくメタメッセージをつくって一般化してしまうことに気づきました。

傲慢だということですね。