節約は好奇心を失わせる
定年退職して年金生活、は良しとしない著者。
70歳を超えて、いまだ働いています。
そして、「節約」「貯金」だけの人生でいいのか?
と問いかけます。
迷ったら、二つとも買え! シマジ流 無駄遣いのススメ (朝日新書)
- 作者: 島地勝彦
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/06/13
- メディア: 新書
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そういう人でも自分一人の時間を楽しめる方法はあるのかというと、ある。まずは本を読むことだ。それも、サラリーマン現役の頃におそらく多くの人が読んでいるだろうノウハウ本や、自己啓発本の類のではない。この手の本は、もう現役を退いたのだから、あえて読む必要はないだろう。そうではなく、良質な作品を読むのだ。
そして何よりも、おいしいものを食べ、かつ飲むという行為は、口中の粘膜を通じて脳みそを刺激する。脳みそが刺激されれば、仕事も一段とはかどるだろう。すばらしいアイデアがどんどん湧き出て、それが次の仕事につながるきっかけをもたらす。◇◇逆にこれだけは絶対にやってはいけないということを一つだけ指摘しておこう。それは「節約」である。節約は好奇心を失わせる。
もちろん、これだけの生活をするためには金がかかる。だから、私は72歳になったいまも必死に原稿を書いて金を稼いでいる。年金をもらって、「あとはのんびり生活しよう」などとは、毛頭考えたことがないのである。◇◇「もういい歳なんだから、そこそこにしておけば」という友人もいる。でも、そこそこの人生は何も愉しくない。極上の生活をしなければ、「人生は冥途までの暇つぶし。極上の暇つぶしをせい」とおっしゃってくださった今東光大僧正に対して、申し訳が立たないではないか。
もちろん、個人が何を食べようと、何を着ようと、それはその人の自由だ。しかし、安い服を着、安いものばかりを食べているうちに、人間の感性はどんどんやせ細っていく。感性がやせ細ると、精神はどんどん幼稚化していく。赤ん坊の境地に含みこむ「バブバブ」は、女にモテる最強の武器になるが、脳みそまでバブバブになってしまってはいけないのである。
著者が薦めている本は以下の通り
- 作者: シュテファンツヴァイク,片山敏彦
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1996/09/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: ジャックヒギンズ,Jack Higgins,菊池光
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1997/04
- メディア: 文庫
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