いかにして日本が存在感を発揮できるか
アジア初のグローバルIT企業として、
トレンドマイクロが事例に出てきます。
創業者は台湾出身の方だそうです。
日本企業だと思っていました。
北京オリンピックの競技別にメダル獲得数とメダル獲得国数を分析すると、柔道は立派なグローバルスポーツ「JUDO」になっていることがわかる。一方で柔道日本は地盤沈下気味であるが、これは日本製品ひいては日本企業の脱ガラパゴス化が、逆に日本という国の停滞をもたらすことを暗示する事例でもある。
オリンピックの柔道は、もう柔道でなくJUDOです。
脱ガラパゴス化の契機とすべきは、ハイブリッド化・出島化である。企業で言えば、積極的に海外の企業とも提携して、企業文化の異種交配を図ることである。地方レベルで言えば、地方分権を進めて地方レベルで積極的に海外からの資本、人材、知恵を地方に導入することである。
本書は日本製品のガラパゴス化、日本という国のガラパゴス化、日本人のガラパゴス化について書かれています。また、2008年9月のリーマンショックに端を発したグローバル経済危機の影響で、グローバル化や市場主義を悪とするような論調の広がりに対してむしろグローバル化を所与としていかにして日本が存在感を発揮できるかを主題に、当時の民主党政権に向けて提言されています。野村総研を出身母体とされる方です。