「イチローになれ」といえない理由
2010年、イチローが10年連続シーズン200安打を達成。
イチローの天才に疑いはありませんが、
野村克也氏の要求はさらに高い。
私にはもうひとつ「イチローになれ」といえない理由がある。それこそが、これからのイチローに私が望むものである。
200安打を10年続けても、マリナーズは勝てない。この現実を、イチローはどのように認識しているのだろうか?
イチローは自主的に球を待たない。初球からどんどん打って出る。1番打者の仕事は何より「出塁」だが、同時にまた、相手投手の情報を後続の打者により多く提供するという役目がある。時にボールカウントを不利にしてでも投手に球数をかけさせ、四球を選んでチャンスメークする。しかしイチローは出塁率よりも安打数を意識しているようにしか見えないのだ。