別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

40歳を過ぎたら会社にしがみつけ

 

一番いいのはサラリーマン (扶桑社文庫)

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一番いいのはサラリーマン―苦境を乗り越える新現場発想

一番いいのはサラリーマン―苦境を乗り越える新現場発想

 

 

反対に、全く買い手が現れなかったのは、それまで山一證券で一番威張っていた支店長や部長、常務といった50代以上の連中だ。山一證券は業界でもブランドである。そのブランドの山一證券で部長や常務をやっていたと言っても誰もありがたがらないし買いに来ない。私がなぜ40歳を過ぎたら会社にしがみつけというのか、このことからもわかっていただけると思う。

 

どこの会社の人事部でも、一人一人の社員に対して、課長止まりか、部長まで行くか、それとも役員まで出世するかということを30歳前までに見抜いて、格付けを終えているものだ。◇◇日本のサラリーマン制度というのは、少なくても40歳前までは誰がトップに立っているのか、先頭集団にいるのかがわからないような仕掛けになっている。◇◇30歳前に「お前はこれからどんなにがんばっても課長までしか出世しない」と宣言されたら、たちまちやる気をなくすだろうから、それを知らせないというのも一つの方法ではある。

 

情報はSo What?」(だから何なんだ)と考えて、はじめて意味を持つ。会社にとって、業界にとって、自分の人生にとって、その情報が何の意味を持つのかという観点が重要なのである。

 

企画書は「そもそも論」や「起承転結」で書かないことだ。まず、結論があって、次になぜその結論に至るかという要旨があり、最後に背景が書いてある方が意思決定者にとっては頭に入りやすい。

 

「働く」という字は人が動くと書く。ではどういうことで人は動くのか。「やってみせ、説いて聞かせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ」これは名将・山本五十六が言ったとされている名文句である。まさに人使いの要諦というもべきものだ。誉めることは人を動かし、働くことにつながることに、サラリーマンなら実感を持っていると思う。