修身斉家治国平天下

ほんとうは日本に憧れる中国人 「反日感情」の深層分析 (PHP新書)

有名大学の卒業者は英才と認めるのが中国社会だ。雑誌「中国高等教育評定」による２００３年の大学ランキングでは、１位が７年連続で清華大学だった。

１位　清華大学

２位　北京大学

３位　浙江大学

４位　復旦大学

５位　華中科学技術大学

６位　南京大学

７位　武漢大学

８位　吉林大学

９位　上海交通大学

１０位　中山大学

これらはいずれも中国で「重点大学」と言われ、卒業後の前途は洋々で現代版「科挙」合格のお墨付きをもらったのと同様である。

 覚えておくと政治・経済の背景が分かりやすくなるかもしれません。

異文化が衝突したとき、個人の中には自分の育った環境で異なる文化を評価しがちだ。中国人の特徴として、大義名分を理念とする思考を組み立てる。大義名分が思考と行動の主軸である。「修身斉家治国平天下」の志向が染み込んでいるから、日本人に比べれば中国人の政治感覚と政治参与は「異常」に発達している。歴史に学ぶ愛国教育の影響も大きいことは既に繰り返し触れてきたが、日本人は、近現代史について知識が少ないだけでなく生きる知恵としての歴史観を持つ習慣も薄い。中国人の日本観が分裂する背景には歴史と向き合う意識の違いがある。

修身斉家治国平天下(しゅうしんせいかちこくへいてんか)とは - コトバンク

しかし、中国人には「９．１８」が忘れられない日だ。日本人で「９．１８」がどういう日か、すぐに答えられる人は少ないであろう。１９３１年（昭和６年）、日本軍による柳条湖事件（満州事変）が起きた日である。
◇◇
日本人にとっても「９．１８」は歴史的に意味のある日だ。
この日から日本は戦争に携わっていることが日常の状態となり、１９３７年の「７．７」盧溝橋事件（日中戦争）、１９４１年の「１２．８」（真珠湾攻撃、太平洋戦争）を経て、１９４５年の「８．１５」（日本降伏）まで、世界と戦い続けた。

「９．１８」柳条湖事件（満州事変）と「７．７」盧溝橋事件（日中戦争）について、日本人が何をしたのかを思い出す必要があります。特に柳条湖事件は、関東軍の謀略によって起こった、満州事変の発端となる鉄道爆破事件。情けない。

柳条湖事件 - Wikipedia

盧溝橋事件 - Wikipedia