別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

これほどの理不尽な価値転換に遭遇したことは?

集団的自衛権から改憲に進む首相に

これだけは言っておきたい著者の遺言。

なお、憲法を改定するには、

憲法96条で「各議員の総議員の3分の2以上の賛成」が必要で、

そのうえで「国民投票において過半数の賛成」を

得なければならないと決まっています。

 

 

おそらく自民・公明の与党は、国民が秘密保護法案の何たるかを知れば大きな反対運動になると承知していて、だからこそ衆参両院での採決を急ぎに急いだのである。それにしてもこの法案の最大の問題は、具体的に特定秘密を監視し、チェックする機関が無いことだ。前にも記したが、アメリカでは、国立公文書館の情報保全監察局に強大な監査権限が与えられている。行政機関内部者による異議申し立てや省庁間上訴委員会の仕組みも整っているし、憲法修正1条に記された言論、報道の自由の精神が根付いている。二重にも三重にも独立した監視機関が作られているのである。

 

降伏と言う形で戦争が終わったと分かり前途が真っ暗になった思いがした。私は海軍兵学校へ行こうと決めていたので、その将来展望がゼロになったのである。◇◇だが学校が始まると理不尽極まりない出来事が起きた。私たちは5年生の一学期までに、この戦争はアジアの国々を独立させるための聖戦で、侵略国の米英を打ち破るために君らも早く大きくなって出征し、天皇陛下のために名誉の戦死をせよと、と繰り返し教えらえてきた。ところが2学期になると同じ教師、校長が実はあの戦争はやってはならない戦争だったと決めつけるように言い、1学期までは英雄だった東条英機など軍の幹部たちが犯罪者呼ばわりをされた。天皇は「どこかに行ってしまった」という。教師や校長たちが、やむなくそう言わざるを得ないのだとは小学校5年生の私にもわかった。しかし、と言うことは1学期まで「この戦争が聖戦だ」と言っていたのもそう言わざるを得なかったのではないか。教師たちだけでなくほとんどの新聞記事も、同じ価値転換をあっさりやってのけていた。偉そうな顔をしている大人たちがもっともらしく言うことは基本的に信用出来ないという思いになった。おそらく私の後輩の戦争を知らない世代は、これほどの理不尽な価値転換に遭遇したことはないだろう。