別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

省く力は見抜くチカラ

スケッチでモノの本質を素早くつかむ。

洞察力を身につける。

省けるだけ省く。

 

その過程はどこか俳句に似ているような。

 

ビジネスに効くスケッチ (ちくま新書)

ビジネスに効くスケッチ (ちくま新書)

 

 

例えば、出張の準備にスケッチを利用します。出張の行程の事前検討です。出張中の行動の段取りをメモに記すだけでなく、スケッチした地図も組み合わせます。自分で描いたスケッチ地図に、必要な事項(訪問・視察先の所在地や連絡先、移動手段、宿泊先情報、予定時間など)を書き込みながら、さらに周囲にある話題のスポット情報も加えるのです。これだけで机上旅行を楽しめます。

 

電車の架線に限らす、スケッチすることでわかる認識からすると、見慣れた光景も、ほとんどゼロに近い認識しか持っていません。だから、なにか仕事で必要になって観察しようとすると、毎日当たり前に見ているはずのものでも全く見えていない、知識ゼロだということに驚くはずです。洞察力を高めたいと思ったら、簡単です。とにかく、対象物のスケッチをはじめればよろしい。

 

スケッチに求められるのは、形あるものは全体の輪郭線をまず的確に描くことである、と言うのがその最大の理由です。輪郭がしっかり描けた後に、部分や特定の面を規定する線を加えていく方法が、スケッチの理にかなっています。

 

具体的なイメージが頭に浮かんだとしても、写真で撮影したように、細密で克明なスケッチをする必要は全くありません。そのまま描くのではなく、必要なところだけを厳選して描く、です。省けるものはとことん省きます。反対に、強調すべきところは大げさなくらいに描く。強調すべき部分とは、そのモノの特徴に当たる所です。こうして出来上がったスケッチこそ、仕事で使えるスケッチです。伝えたい内容が見事に反映され、とても魅力的になります。省けるだけ省くということは、省ける線はとことん省く、と言い換えてよいでしょう。省ける線を徹底的に省いていくと、極論すれば、残るのは輪郭線だけです。