別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

木ヘンや手ヘンははねてもとめてもかまわない

ヘンをはねる・はねない、筆順など、

漢字の決まりごとと思われることについて、

そんなことにこだわる必要はない、

と教えてくれます。

 

 

書き取りの答案を採点するときに、「はねる・はねない」などの微細な点にこだわるのは、印刷される漢字と手書きの漢字は必ずしも同じ形ではないということをまったく理解していないからにほかなりません。現実の社会で一般人が漢字かな交じり文で日本語の文章を書くとき、漢字を印刷物にあるままの明朝体の形で書いている人など、現実には誰も居ません。書き取りの試験で厳しい採点をする先生だって、日常生活において辞書に印刷されている通りに漢字を書いている、などとは私には到底思えません。

 

話は終戦直後にさかのぼります。◇◇1946年に公布された「当用漢字表」◇◇1949年の「当用漢字字体表」によって表に入っている漢字を印刷するときの規範的な形が示されました。◇◇しかし、当用漢字として規範的な地位を与えられた漢字について、書き方に不統一な点があることはやはり問題で、特に教育現場が混乱しているという声があちらこちらから文部省に寄せられたので、それにこたえて作られたのが「手びき」でした。
この本では当時の義務教育で教えられていた881種類の漢字のすべてについて、ただ一種類だけの筆順が示されています。このような名前の本が「文部省初等中等教育初等教育課編」という名前で出版されました。

 

すなわち「手びき」では、学校で習うすべての漢字について筆順を示すけれども、しかしここに示されているのだけが唯一の正しいものではなく、それ以外の書き方で書いても間違いではない、とはっきり書かれているのです。◇◇このように、この本が筆順に関する唯一の基準ではないと「手びき」はちゃんとことわっているのですが、しかしこの記述は実際にはほとんど無視され「手引き」と違う筆順は間違いとされてきました。学校教育の現場では、この本の他に筆順の拠り所とすべきものが無かった、というのがその理由です。

 

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