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別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

この男はどこまでも首尾一貫している

白洲次郎

面白い男です。

「正義感が強く、曲がったことがきらいで、ウソをつかない。虎の威を借る尊大な人間を蛇蝎のごとく嫌い、それでいて下積みの人間や女や子供には無類にやさしい」

 

 

白洲次郎的 (新書y)

白洲次郎的 (新書y)

 

 

「自分よりも目下と思われる人間には親切にしろよ」は白洲の口癖だったという。ちょっと真面目な俳優がお笑いを好きと言ったり「僕は場末の酒場が性に合うんです」というのではない。上から見下すのでもなければ、俗を気取るのでもない。白洲は「高速道路の料金所、飲食店で、ビルの清掃業者に、ゴルフのキャディに、いちいち『ありがとうと言うのだった。『すみませんと言うのはだめだSay Thank You。これは紳士の作法である。と同時に白洲にとっては人間の作法であった。こう云う男を信用できないでいることはむつかしい。

 

所用で松永安左衛門を訪ねると、松永の腰かけている前のデスクに白洲次郎が横ずわりになって大声で「そりゃジイサン!あんたの理屈だ!」とかみついていたというのである。話の内容はわからぬことながら日ごろ畏れている松永に、30歳ちかくも年下の白洲が喰って掛かっている様に、安倍氏は度肝を抜かれる思いであったという。(『嵐の男』)

 

白洲は上には弱いくせに、下には横柄だという根性を心底嫌った。「あの時分に一番残念に思ったのは日本人というものがほかの東洋人には偉そうなことを言うけれども、西欧人に対してはからきしだらしがないということを痛感したことです。僕は反対なんだ。」これは民から官にいたるまで今も変わらない。もう永久に変わらない気がする。