別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

性差の脳科学のでたらめぶり

正しいか、正しくないかというよりも、

まあ、この手の本は、曖昧さに満ちていて、

結構興味をそそられるんですよね。

 

関係する女 所有する男 (講談社現代新書)

関係する女 所有する男 (講談社現代新書)

 

 

世にまかり通る「男と女」本は、その大半が脳やホルモンのありようで性差を論じようとしている。つまりジェンダーには科学的な根拠がありますよ、と主張したげに見えるのだ。しかし、性差の脳科学がいかにまともな根拠に基づいていないかは、いくらでもあるこの手の本の任意のページを開いてみればすぐわかる。
僕が知る限り、その最も悪質な例は、アラン・ビーズとバーバラ・ビーズによるベストセラー「話を聞かない男、地図が読めない女」(主婦の友社、2002年)である。あらためて手に取ってみて驚いたのだが、この本で紹介されている科学的知識の多くが、まったくの誤謬かでたらめである。全世界で600万部も売れたというベストセラー本がかなり程度の低い疑似科学本であったという事実には、ちょっと空恐ろしさすら感じる。

「話を聞かない男は地図が読めない女」は、

私は読んだことがありません。

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最近感心した言葉に「(思い出を)男はフォルダ保存、女は上書き保存」というものがる。アーティストの一青窈(ひととよう)があるテレビ番組で言った言葉だ。この言葉は、男女の恋愛観の違いについて言われたものだ。
これと近い意味の格言には次のようなものもある。
「男にとつて愛は生活の一部だが、女にとって愛はその全部である」(バイロン
「女はたとえ100人の男に騙されても、101人目の男を愛するだろう」(キンケル)
ちょっと我田引水めいたことを言えば、これらの言葉は、僕が主張している男性の所有原理と女性の関係原理をうまく言い表している。これまでも繰り返し言ってきたように、男性は性愛関係を「所有」の原理でしかとらえられない。女性がそれを「関係」の原理でしかとらえられないように。男女における愛情のすれ違いは、こうした原理的なすれ違いだけで、そのほとんどが説明可能だ。

 

 

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

 

 

新装版 話を聞かない男、地図が読めない女