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別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

インドはなぜIT大国になったのか

世界的組織のトップにいまやインド出身者が座るのは

珍しいことではありません。

インド人が、英語が得意なのは「貧しいから」と、

著者のサンジーヴ・スィンハ氏は述べています。

もっと現状・内情を知って学ぶ必要のある国だと思います。

 

すごいインド: なぜグローバル人材が輩出するのか (新潮新書 585)

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インドの田舎に行けば、とりわけカーストの影響が残っています。田舎で長距離列車に乗ったりすると、隣の席に座った人からいきなり「あなたのカーストは何?」と尋ねられたりもします。田舎の人にとってはカーストが「悪」という認識すらないのです。
一方、都会ではカーストへの意識も田舎とは全く違います。企業の採用面接でカーストを尋ねたりすれば大問題になってしまします。訴訟を起こされ、企業は多額の賠償金を支払うことにもなりかねません。中央政府も、カースト差別をなくそうと様々な政策をとっています。差別是正のために優遇すべきカーストのリストも作られています。

 

英語ができるかどうかは、インドの若者にとっては大問題です。
学力次第でアメリカなどの大学へ留学するチャンスが生まれ、将来の仕事にも大きく影響するからです。英語による格差は、すでに私が学生だった頃からありました。私と兄の人生が分かれたのも英語に対する姿勢の違いからでした。

 

サンジャイ・ガンティー氏という大物と組んだとはいえ、スズキにとってインド進出は大きな賭けでした。失敗すれば、大変な損害が出てしまいます。アメリカの大手企業ですらインドに跳ね返されたというのになぜスズキは成功できたのでしょうか。
第一の要因としては、鈴木修氏というオーナー経営者の力が大きかったと思います。インドのビジネスは何事もトップダウンが基本です。意思決定に時間をかけていれば、ビジネスは成立しません。オーナー経営者の鈴木氏は、話を聞いたらすぐに判断できる権限を持っていました。そんな鈴木氏に対し、サンジャイ・ガンディー氏も絶大な信頼を置いたのです。もう一つの要因は、スズキがインド政府と良好な関係を築いたことです。サンジャイ・ガンディー氏はマルチ・スズキが設立される前年の80年、自ら操縦する航空機の事故で亡くなります。実際の合弁がスタートした頃には、スズキにはサンジャイ氏という後ろ盾がなくなっていました。にもかかわらずスズキは政府との関係をうまく維持していきました。外資系企業にとっては簡単なことではなかったはずです。

 

 

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