ヴィクトリア時代のマス・ツーリズム
実は、キャプテン・クックの本と思い読んでいました。
どうもおかしいなと思っていたら、
途中で同じ名前の人の話だと分かりました。
でも、精力的な人生の軌跡を楽しみました。
トーマス・クックの旅―近代ツーリズムの誕生 (講談社現代新書)
- 作者: 本城靖久
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/06
- メディア: 新書
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トーマスクックが始めたことは、マス・ツーリズムの先駆にほかならない。つまり低価格による大量仕入れと薄利多売の原則を旅行の分野に適用することにより、それまでは上流階級に限定されていた旅行---------特に海外旅行に代表される遠隔地への旅行-------を一般大衆でも楽しむことを可能にしたのである。
-------これらのオリエントへの努力をインドへ、中国へ、オーストラリアへ、カリフォルニアへ伸ばすようにと迫られています。それから同じ名前の人が昔やったように世界周航をと」
ちなみに、同じ名前の世界周航をした人物とは、英国海軍のキャプテン・クックのことである。1768年に始まった第一回の世界周航以来、三回目の周航途中にハワイで島民に殺されるまでに二回も世界周航に成功している。