別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

1学期までは英雄だった人物が、2学期になったら犯罪人

そのまま鵜呑みにしていないでしょうか?

自分の頭で考えましょう。

私の反省です。

 

ジャーナリズムの陥し穴: 明治から東日本大震災まで (ちくま新書)

ジャーナリズムの陥し穴: 明治から東日本大震災まで (ちくま新書)

 

 

5年生の1学期までは「この戦争は聖戦だ」と教えられていたのだ。世界一の侵略国であるアメリカ、イギリス、オランダなどに立ち向かってアジアを解放する正義の戦いであり、君らは天皇陛下のために死ねと言われていた。私たちの寿命は20歳だと言われていた。
とこらが2学期になって突然、「あの戦争は悪だった」「日本は侵略戦争を起こした」「教科書に書いてあることは嘘だ」「戦争を起こした奴らは犯罪人だ」と、同じ先生が言うのである。1学期までは英雄だった人物が、2学期になったら犯罪人になってしまったのだ。

 

 

日本のマスコミはもっと自分の頭で考えた報道をすべきである。
例えば財務省がこういう発表をした、というニュースは通信社に任せればいい。その発表の意味、裏の意図、隠されたホンネ、そこを詮索し、分析していくのがメディアのあるべき姿だ。

典型的なのは小沢一郎問題で、「西松建設の違法献金事件」、また「世田谷区深沢の土地購入事件」において、なんとかして小沢を有罪にした検察は、小沢が悪くて汚い政治家であるとする情報をマスコミにリークした。すると、日本の新聞、テレビはその情報についての点検、裏取りをすることなく、ほとんどそのまま報じてしまった。そのために国民は検察の思惑通りに、小沢一郎という政治家が悪い人間だとの印象を持つようになった。
ほとんどの国民は、小沢一郎という人物を知らないはずである。会ってしゃべったことのある人はどれほどいるだろうか。その人物像は、マスコミを通してしか知り得ない。ところがそのマスコミが、入ってきた情報を判断停止の状態でそのまま垂れ流している。そしてそれが国民に与える影響は大きい。これは極めて危険な状態だ。

 

 

田中角栄が総理の座を降りて一年と二か月ばかり経った、1976年2月、世界的な大規模汚職事件「ロッキード事件」が明るみになった。
全日空がアメリカのロッキード社からトライスターという航空機を購入した際、当時の首相田中角栄に巨額の賄賂が渡ったという一大スキャンダルである。ロッキード社の他にも競合していた航空機メーカーがあった中で、日本の総合商社丸紅は、航空機の売り込みに躍起になっていたロッキードに対して、5億円の金を用意すれば田中に話をつけると打診。田中の側もこの話を受諾し、全日空に口をきいてやり、成功報酬として丸紅を通じて5億円の金が送られたの云うのである。
田中は一審も二審も有罪判決を下せれ、結局、上告審の審理途中で亡くなったため、公訴棄却となった。稀代の政治家は有罪判決を受けた刑事被告人のまま死去したのだった。
この事件においてマスコミは徹底的に田中を叩き、まるで悪の権化のように報じ、それに扇動された世論も彼がそういう人間であることに疑いを持たなかった。
しかし、どうにもこの事件には不可解な点が多々ある。疑念を拭い去れなかった私は長い期間をかけてこの事件を取材し、そして実は冤罪であるとの確信を得た。

 

ロッキード事件「葬られた真実」

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壁を破って進め〈上〉―私記ロッキード事件 (講談社文庫)

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田中角栄 - 戦後日本の悲しき自画像 (中公新書)

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田中角栄の真実―弁護人から見たロッキード事件

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