別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

根保証のわな

知識がないと、騙されてしまう。

サラ金とのお付き合いは注意しないと。

わるいやつら (集英社新書)

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通常は、100万円を借り入れる場合の連帯保証なら、保証人は100万円の範囲でしか責任を負いません。しかし例えば「5年間で極度額1000万円」という根保証形態をとっていた場合、当初の借り入れ額は100万円だったのに、借り手が追加の借り入れを繰り返し、結局、1000万円を超える負債を抱えて倒産したら、保証人は1000万円の保証責任を負わなくてはなりません。その間追加の借り入れをしていたことが、保証人に知らされることはありませんでした。したがって保証人はある日突然、当初の保証額の10倍の請求を突き付けられて、困惑することになります。契約の際に根保証についてきちんとした説明がなかったので、困惑するのは当然です。しかし「払えません」と答えると、そこから脅迫的な取り立てが始まるのです。

 

 

ヤミ金は、多重債務者や自己破産者のリストを「名簿屋」から買います。名簿屋はおそらくサラ金の元社員などから多重債務者や自己破産者の名簿を入手していると思われます。当時料金は「多重債務者1人につき300円」と言われていましたから、1万人の顧客名簿なら300万円で売れるわっけです。大手サラ金を退職した元社員が、10万人の顧客名簿を持ち出して名簿屋に売れば3000万円になる。ちょっとした退職金代わりです。このような名簿に載せられた人をヤミ金はターゲットにしていたのです。