4つの壁
再読です。
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ビクター・マイヤー=ショーンベルガーとケネス・クキエは、著書「ビックデータの正体-情報の産業革命が世界のすべてを変える)」の中で、ビッグデータの本質について、「部分計測から全体計測へ」という言葉で言い表しています。従来は、大量のデータを扱えなかったので、母集団の一部だけをサンプリングしてデータ計測していました(部分計測)。現在は大量のデータを扱えるので、母集団のすべてをデータ計測できるのです(全数計測)。
データ分析が成功するには、4つの壁を乗り越えなければなりません。一つ目の壁は「データの壁」、二つ目の壁は「分析の壁」、三つ目の壁は「KKDの壁」、4つ目の壁は「費用対効果の壁」です。このうち「分析の壁」を越えられるかはデータ分析をやってみなければわかりませんが、それ以外の三つの壁を越えられるかはデータ分析をやる前から大体わかります。だから、データ分析に着手する前に、「データの壁」「KKDの壁」「費用対効果の壁」について越えられるかどうかを吟味し、一つでも越えられなければデータ分析に着手することを再考すべきです。
- 作者: トーマス・H・ダベンポート,ジェーン・G・ハリス,村井章子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/07/24
- メディア: 単行本
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