別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

「思い込み」による失敗

刑事も人間です。

失敗はつきものです。 

刑事魂 (ちくま新書)

刑事魂 (ちくま新書)

 

 

泥棒の捜査というのは、徹底的に基礎捜査を展開しないと、ホシに結びつかない。だからこそ、コツコツと地道な基礎捜査を何年も経験することで、刑事としての「根性」が芽生えてくる。なんの証拠資料もない現場から想像力を働かせ、自分の足でコツコツとホシを追及していく中で、刑事としての意地と気概が体に染みついていくのです。
泥棒刑事として、捜査のイロハを現場で体験し学ぶことこそが、刑事の基礎を固めるのです。
かつての「新米の刑事」は、まずこの泥棒刑事からスタートして、適性や風体などから殺人や強盗などを担当する強行犯担当刑事、告訴事件や詐欺などを担当する知能犯担当刑事、暴力団を担当するマル暴刑事というように専門分野に分かれていきました。しかし最近はいきなりマル暴刑事、知能犯刑事などからスタートする場合が本当に多くなっています。なぜかというと、刑事の希望者が激減してきたからなのです。

 

 

刑事が大きな失敗を犯す原因は「思い込み」による場合がほとんどです。私も先入観を持ったことで、数々の失敗を繰り返してきました。ですから、事件捜査の過程で刑事の最大の難敵は、この「先入観」ではないかと思っています。ベテランであっても先入観による失敗は多いものです。

一般の仕事でも思い込み・先入観で失敗することがたびたびあります。

むしろベテランのほうが陥りやすい落とし穴ではないでしょうか。

それはスタート段階で思い込み・先入観で進む道の方向を選択し、

だいぶ道を進んでから気が付くことが多いので、

引き返すことを困難にしてしまうところがやっかいなのです。