貧困を解消する方策
最初何を言っているのかよくわかりませんでしたが、
だんだんわかってきました。
斬新な発想だと思いますが実現性はどうでしょう。
ベーシック・インカム - 国家は貧困問題を解決できるか (中公新書)
- 作者: 原田泰
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/02/24
- メディア: 新書
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単純に考えてみよう。貧しいことはお金のないことである。であるなら、政府が貧しい人に直接補助をすれば良いのではないだろうか。政府が、ある一定の額の基本所得、ベーシック・インカムをすべての人々に渡せば良いのではないだろうか。これが最も確実に貧困を解消する方策である。
不正受給の多くが、収入があるのに申告していないケースだというのは、現行の生活保護制度の欠陥を示している。働けば生活保護費を減らされてしまうのでは、誰も働こうとしなくなる。あるいは申告しようとしなくなる。ベーシック・インカムが導入されれば、働いて収入を得ることは賞賛されることになる。
会社ではなくて、国家が、社会の安心を直接保障すべきであり、貧困そのものも解消すべきである。国家はすでに、そのような力を持っている。現在、国家がなしている様々な業務をベーシック・インカムの支給に置き換えれば国家は貧困を解消することができる。資本主義の矯正を最も効率的に行えるのがバラマキであり、究極のバラマキとしてのベーシック・インカムである。
日本が達成した豊かさによって、究極的にすべての貧しさを解消することができる。それがベーシック・インカムである。現在の雇用維持政策、福祉政策の非効率、寛大すぎる生活保護制度を改めれば、すべての人々に最低限の健康で文化的な生活を保障することができる。