別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

自分のことを客観視できる人が生き残っている

 

 

プロ野球 名人たちの証言 (講談社現代新書)

 

青木(宣親)も、この決めつけこそが実は一番の危険思想だと喝破する。
「結局、プロの世界にいて思うのは、自分で考えることができた人が生き残っているということなんです。上から"こうやれ"と言われても、できる人とできない人がいる。また上から言われることが全部正しいとは限らない」
----ご指摘の通りです。聞く耳を持つことは大切ですが、その通りやったからと言って成功する保証はどこにもない。最後に生き残る選手は皆、オンリーワンの技術を持っていますね。
「本当にそうだと思います。自分で考える、自分で気がつく。これが基本ですね。自分のことを客観視できる人が生き残っている。僕は今でも絶えず"こうすればいいんじゃないか。ああすればいいんじゃないか"と考えていますよ」

そういえば、サッカーの長友選手も同じようなことを言っていました。

 

ノムさんは選手のみならず指導者も育てている。地味ながら評価が高いのが巨人の橋上秀樹コーチである。◇◇橋上が著した「野村の監督ミーティング」という本は、ノムさんの考えが実にコンパクトに整理されていて読みやすい。その中に「データの分析と収集」に関するくだりがある。これは実に興味深かった。一部を引用する。◇◇「そんなにデータばかり集めていたら、複雑になっていくんじゃないのか?」と疑問をお持ちの方もいるだろうが、実際は逆で、データを集めれば集めるほど野球が簡単になっていく。たとえば、相手投手に関する数多くのデータを収集し、「カウント別」「イニング別」「状況別」とそれぞれに分けていくと、「このカウントになると変化球が来る」「試合の序盤は真っすぐで押してくるが、後半になると変化球が50%以上になる」「走者がいないと、ストライクをどんどん投げてくるが、走者を背負ったとたんに、慎重に攻めてくるようになる」といったように、データが増えれば増えた分だけ、「相手がどういう攻め方をして来るか」の傾向がわかるようになる。◇◇反対に何のデータもないと「多分真っ直ぐで来るだろうなあ。いや待てよ、変化球もあるよな。変化球でもカーブもあれば、スライダーもあるんだよな・・」というように、打席で迷いが生じてしまう。この両者の差は非常に大きい。

 

野村の「監督ミーティング」 (日文新書)

野村の「監督ミーティング」 (日文新書)

 

 

 

NHK「プロ魂~王監督のメッセージ~」から
「基本的にはプロっていうのはミスしちゃいけないんですよ。そう思って取り組んでいかなければならない。人間だからミスはするもんだよと思いながらやる人は、絶対ミスするんです。また、それも多いんですよ。同じようなミスもするんです。だから"オレは人間なんだ"と思っちゃいけないんですよ、プロは。100回やったら100回、1000回やったら1000回、絶対オレはちゃんとできるという強い気持ちを持って臨んで初めてプロなんでね。"しょうがない"というのは周りの人が言うことで、自分でそれを言っちゃダメなんです。自分は絶対にミスしないと。ミスしたら自分で自分の頭をひっぱたくくらいの気持ちを持って取り組んでいかないと、いわゆるプロとしての仕事はできないでしょうね」