別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

とにかくメモしまくる

スタジオジブリのプロデューサー鈴木氏の語る言葉。

仕事の根幹に関わることがちりばめられています。

 

仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)

仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)

 

 

高畑・宮崎の二人との出会いは強烈でした。当然ながらもっと付き合いたいと思う。そのためには、何としても彼らと教養を共有したいと思ったのです。話ができないのでは悔しいですから。
それでまず、取材記者だったという経験を生かして、二人が言ったことは全部「取材ノート」に書きまくった。彼らを深く知るにはそれが多分早道だし、それしかないと思ったんです。しゃべっていることをとにかくメモしまくる。しゃべる口調、しゃべり方も大事なことですから、しゃべり言葉のまま書き留める。結構大変でしたよ。宮さんの場合はしゃべるのが速いし、高畑さんは高畑さんでしゃべる時間が長い。必ずいつも3時間なんですから。
別れた後は必ず喫茶店に入って、このメモをもう一回まとめました。そうすると、抜けてるところがあるし、よくわからないところがある。一所懸命思い出して、それを何とか埋める。家に帰ったあと、もう一度、大学ノートに書き写す。つごう3回、かくわけですね。ほとんど毎日会っていたわけですけど、これをずっと続けた。寝る時間が極端に少なくなりましたけど、当時僕は30代になったばかりで若かったし、ともかくこれをやらないと、この人たちと五分に付き合えないと感じていたんです。