別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

「オーナー」という気分を一度味わってみる

中庭の話、鬼門の話、間取りの話・・・

印象に残る話は他にもありますが、

ただ家を建てるだけでなく、

建てる時には土台となる考え方を大切にしたいと思いました。

「おひとりさま」の家づくり (新潮新書)

「おひとりさま」の家づくり (新潮新書)

 

 

建築中の建て売り住宅などを斜めから見てください。柱と柱の間から向こう側の景色が良く見えるはずです。これは柱の数を最小限に抑えているからなのです。しっかり構造計算がなされているはずですが、計算上、ぎりぎりの本数では、一本が折れてしまったらお終いです。
その点、私の設計の家は対角線からながめても、向こう側の景色が見えないくらい柱が多く、両方を見比べることで建て主さんも安心し、またそれが我が家の誇りにもなるのです。柱は家づくりの象徴でもあり昔から大黒柱の謂(いわ)れの通りです。家の中に一本、大黒柱を立てれば、単に物理的にだけでなく精神的にも支えられているような気持になります。

 

良い設計士というのは、打ち合わせの発言の中のほとんどの言葉に「?」がついています。「どんな色がお好みですか?」「どんな趣味をお持ちですか?」と、こんな風にすべてクエスチョンマーク付きで会話してくれるのが良い設計士です。
◇◇
なぜコンクリートの家でなければ嫌なのか・・・、その理由はいったい何なのか・・・と深く掘り下げていくことで、実は「一人の生活がものすごく不安」だとか、建て主の本当の心の底に迫ることができるからです。

 

一千万円でも2千万円でも家を建てる、あるいは二百万円の予算でもよいからリフォームをやってみる。「オーナー」という気分を一度味わってみるのです。もしやらなかったら人生で大きな損をしたと思えるほどです。それほど人生が変わります。

家を建てること。

それは人生が変わること。