別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

主題と解説という構造

少し難しいのですが、読み進めると

「 ははー、なるほど、そうだったのか」と思わずうなずいてしまいます。

 

日本人のための日本語文法入門 (講談社現代新書)

日本人のための日本語文法入門 (講談社現代新書)

 

 

日本語の動詞の多くは自動詞と他動詞がペアになっている。本書では自他のペアと呼びます。「開く-開ける」に代表される動詞のグループです。◇◇ペアがない自動詞だけ、他動詞だけ、というグループがありました。この動詞は対になる動詞を持たないという意味で無対自動詞、無対他動詞と呼びます。無対自動詞であれば「茂る」、無対他動詞であれば「食べる」という動詞。◇◇自動詞は変化を、他動詞は動作を表します。無対自動詞と無対他動詞にはペアとなる動詞が無い。無対他動詞は、無対自動詞とは反対に、今度は動作を表す動詞だけが存在するということ。

 

動きの段階を表す「アスペクト」とは?動きのいろいろな段階を表す形式を総称してアスペクトと呼んでいる。一連の動作の段階を表すのがアスペクト。

 

話者が話している時点を基準に、それより前か同時か、後かと考えるのが絶対テンスなんです。◇◇相対テンスの考え方、ややこしくて理解するのに時間がかかるので有名な文法項目なんです。

 

「は/が」の使い分けについて

きれいだ。

きれいだ。

両者の違いはなんだろうということですが・・・

◇◇

主題化される「月」は一般論の「月」という意味で誰もが知っている情報(旧情報)であるのに対し、主題化されていない「月」は今見ているその瞬間の「月」であるということから、聞き手にとっては新しい情報(新情報)になるわけです。したがって「は/が」の使い分けにおいてはこの「旧情報」と「新情報」が重要なポイントになるわけです。

 

 

「~のだ」という表現はマンガの天才バカボンのお父さんが連発していたものですね。◇◇じつは、このムード、バカボンのお父さんの専売特許ではなく、私たちも毎日使っている言葉なんですよ。◇◇皆さん、気が付いていないんですが、「のだ/~のです」というのは、会話では「~んだ/~んです」になるんですね。バカボンのお父さんは、「~んだ」ではなく「~のだ」という言い方をしているのと、普通の日本人が使わない状況で「~のだ」を連発していることから、特異なイメージを作り出していますが、この「~んだ/~んです」は私たちが日常的に使っている親しみのあるムードなんです。