天国はもう秋ですかお父さん
そういえば先日、さる誌上の対談で、鷹羽狩行先生が紹介されていた、どこかの子供さんの句で、
天国はもう秋ですかお父さん
私、この句にナキました。
私もぐっとこみ上げるものが・・・
例えば朝日新聞では、全投句を、四人の選者がすべて目を通すことになっているのを知っております。そうなると、同じ句が、二人以上の選者からダブッテ選ばれるということもあるわけで、その句には、上に星マークがつくのですが、しかしそういう場合は極めて少ない。たまに星印がついてることもありますが、三つも星が付くなんて、ここ何年見たこともなく、大体のところ毎週、星なしが多いのです。
つまり、四人の先生の選ぶ入選句の基準はバラバラ、四人四様の選択基準です。いや、もちろん、そうなるように、流儀、感覚の異なる選者を四人据えて、選ばれる幅を広く開放しているという新聞側の心遣いもあるのでしょうが・・・。
でも、それにしても、俳句の、よしとされる基準は・・・当然、あるラインは越えていなければならないとしても、その上での選択はアイマイではありませんか。いやアイマイと言っちゃいけない、幅がとても広いのです。