LCCはなぜ安い運賃を提供できるのか
一度乗ってみないとよくわかりませんね。
LCCが安い運賃を提供できる要素
〇変動相場制
季節、時間、競合関係、予約状況によって変化する変動相場制が一般的。キャンセル料が高いのもLCCの特徴。
〇チケットの直接購入
LCCでは直接購入を優遇しており、直接販売比率は8~9割と非常に高い。
〇座席数を増やす
狭くなる。したがって、4~5時間の飛行が限度。
〇高い搭乗率
80%近い搭乗率が必要。
〇機種を統一
使用する機種を統一することで、パイロットの訓練プログラムの簡素化、整備マニュアルの統一、補修部品在庫の軽減などにメリット。
〇モノ・クラス
座席は普通席だけのモノ・クラスにするのが一般的。
〇ポイント・ツー・ポイント運航
LCCは2地点間(ポイント・ツー・ポイント)の折り返し運航が基本。輸送パターンを単純化することで飛行頻度を増やせる。
〇短時間での折り返し
機材の稼働時間を伸ばせば生産性を高められる。
〇人気のない空港や格安ターミナルを使用
基幹空港に比べて遠くても、運賃が圧倒的に安い。
〇付帯サービスは有料
LCCでは原則有料。
この本は、2012/3月の3年前の発行。
現在、
スカイマークは航空機をキャンセルしてエアバスから巨額の違約金を求められ、経営継続に重要な疑義に。
ジェットスターは赤字で業績低迷。
旧エアアジア・ジャパンは、提携先であるANAホールディングスと2013年6月に提携を解消し、同年10月に運航を終えた。そして、今年、楽天などから出資を受け、新生エアアジア・ジャパンとして再び日本に参入する。
かように明日のことはわからない厳しい業界です。
自民党とANAの圧力の前にスカイマーク航空社長のベンチャー魂は「風前の灯火」 | 伊藤博敏「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社]