別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

キャバクラ嬢・桐子


松本清張 「霧の旗」|テレビ朝日

 

キャバクラ嬢・桐子を演じた堀北真希
 「ドレスを着たときは、露出が多くてソワソワしました(笑)」と、照れくさそうに感想を。キャバクラ嬢という仕事については「私にはあのようなお仕事は出来ないと思いました」と。その理由は「ああいうお店は男性が癒しを求めてくるところだと思うんですが、私はそこまで気を回すのは無理だと思ったので(笑)」

 

 

堀北真希 コメント

 本当につつましくのどかな田舎で暮らしていた一人の女の子が、いろいろな人を不幸な渦に巻き込んで復讐を遂げていく。そんな大きなことをやるお話ですので、どういうふうに自分が演じたら大きな渦を巻き起こせるかな、と思いながらやっていました。この作品は数々の女優さんが演じられてきた役ですので、その役を自分がやらせていただくことを光栄に思いました。

 冷静にこの物語を見ると、桐子が復讐をする相手、大塚弁護士はそこまで悪い人ではないんです。極悪非道の人ではないんです。でも、桐子の立場に立ったときの怒りの感情を出していきたいと思いました。弟役の(古畑)新之君がとても愛らしい弟を演じてくれたので、その弟とのシーンを思い出しながら演じました。

 今回共演させていただく方は、自分の演じる役では敵になる方が多かったので、あまり打ち解けると感情が途切れてしまうのが心配でした。なので、楽しい会話に参加したりとかはなるべくしないようにしていました。いつも敵対する役の方とは会話を交わさない、というわけではないですけど、今回は結構ひどいことを言うんですよね(笑)。そういうセリフは絞り出さないと出てこないので、気をつけていました。

 今回の作品では表向きではニコニコしながら、心の中ではすごく怒っていたりして、そういう気持ちと表に出ている感情が逆、という部分がすごく難しいと感じました。自分にとっては新しい挑戦をさせていただいたので、また機会があればこういった役をさせていただきたいと思いました。

 

 桐子は、すごく変化する女性。その変化がみどころの一つになると思います。最初に弟とつつましく肩を寄せ合って生活しているところから、弟が逮捕されて、そこから東京に出てきて…、と物語が進むにつれて変化をしていく。外見も、内面もすごく変わっていくので、変化の振り幅が大きく演じられればいいな、と思いました。

 

 この作品は、視聴者の方が桐子の気持ちになって楽しむというよりは、彼女のまわりの大塚弁護士とか、阿部さんと同じように桐子のことを怖いと思ったり、変化に驚いたりして楽しんでもらう感じかな、と思っています。視聴者の方が桐子の感情に最初からずっと乗っかって、というのは、ちょっと難しいのではないでしょうか。

 

 桐子は、ちょっと怖い女性だと思います。彼女が人を恨むようになってしまう、そんな気持ちは理解できますが、復讐などはあまりに体当たり過ぎて。そこのパワーは桐子ならでは、なのかな、と。一途な女性だからこそ、怖いほどのパワーが出たのかな、と思います。法律なども関係なく、感情で憎い人を追い詰めていったのではないかと思うので、演じるときは私もそういう風に考えるようにしました。

不器用に見えますが、

いつも懸命に演技している姿は素晴らしい。

これだけ考えながら演じているので、

もう一皮むけるのは近いと思います。

  

 

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