こちらをじっと見つめている

観ていない映画はよく情景が浮かびません。

実は、観た映画もネコの場面はよく覚えていません。

もう一度見直さないと。

作者: 宮尾大輔
出版社/メーカー: 平凡社
発売日: 2011/04/16
メディア: 新書
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ネコはお腹がすいたらもう我慢ができない。鳴いたり、ベッドに上ってきて寝ている人の顔を触ったり、電気のコードを噛んだり、ネコは自分で食事の支度をすることはできないのだから、仕方がないことなのだけれど。そして、とても時間に正確だ。たとえば、うちのネコは朝の四時と夕方の六時とかに、決まっておねだりを始める。それに、味にもうるさい。嫌いな味の缶などを出したら、ちょっとにおいを嗅ぐだけであとは見向きもしない。

昨夜、ケーブルテレビでロバート・アルトマン監督の「ロング・グッバイ」を見ていた私。画面でフィリップ・マーロウがネコに食事をあげようとしている。ソファーに座っている私の横では、うちのネコがキャット・ツリーに寝そべって、テレビの画面をじっと見つめている。
今朝。ベッドで寝返りを打つ私。部屋が急に暗くなったのに気づく。もう朝なのに。窓の方を向くと、うちのネコが窓辺に座って、太陽光線をさえぎる形で、窓の外をじっと見つめている。鳥が飛んできたのか。それともリスが雨どいの上を駆けていったのか。
今、この瞬間、コンピューターに向かっている私。誰かに見つめられている視線を背中に感じる。後ろを振り向くと、うちのネコが正座してこちらをじっと見つめている。なぜそんなに一所懸命見つめているのか、知りたい。

うちのベランダに寝に来るノラもカワイイ。

じっと見つめられたら

勘違いしてしまうじゃありませんか。

以下、本に採り上げられた映画です。