別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

インテリジェンスが詰まっている

一度講演を拝聴しました。

同志社大学の神学科出身者の結束は固い、

というようなお話が記憶に残っています。

 

人間の叡智 (文春新書 869)

人間の叡智 (文春新書 869)

 

 

新・帝国主義時代に入った世界情勢の中で、日本にとって一番注意しなければならなない国は、言うまでもなく中国です。
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例えばアメリカだったら、自由と民主主義のためとか、ドルの覇権を維持するためにとか、比較的わかりやすい。しかし中国の目的はわからない。それにもかかわらず彼らはゲームのルールを急速に変更しようとしています。日本との間でも、尖閣問題、TPPをめぐる議論、知的所有権の問題、あるいは北京大使館の移転問題にしても、一事が万事、国際社会のルールを受け入れない。
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ネーション・ビルディングには、敵のイメージが必要になります。中国は日本を敵のイメージとして利用しているのです。これは日本にとって迷惑なことです。
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今になって思うと日本はこの段階で無策無能でした。自分たちは悪いことをしていないのだからと油断して、あえて対策を講じなかった。そのために敵のイメージが日本に固定されてしまったのです。だから、歴史教科書の問題が解決したと思ったら靖国問題が出てくるし、、靖国が終わったと思ったら尖閣問題が出てくるし、尖閣が終わったと思ったらまた南京大虐殺が出てくるしできりがない。この現象は、中国のネーション・ビルディングが終わるまで、つまり敵のイメージに依存しないでも中国人だという感覚が十分作れるようになるまで続きます。
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それではこの中国のネーション・ビルディングがうまくできるのかというと、たぶんできない。

 

「今回は、思い切って語り下しで、わかりやすい本を作った」そうですが、話があちこちにとぶので私の頭では理解しにくい。知性がほとばしっているようにも見えるし、少し分裂気味にも見える。あえて、難解な本と申し上げておきましょう。
サマリーによれば「日本とあなたが生き延びる道がわかる『国家論決定版」だそうです。