別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

石油ピーク

エネルギーを分かりやすく説明してくれる本。

手許に一冊。

エネルギーとコストのからくり (平凡社新書)

エネルギーとコストのからくり (平凡社新書)

 

 

石油は有限であり、そのため必ず生産上限である石油ピークが来ます。石油ピークとは石油の枯渇を指すものではありません。生産量がピークに達し、減少し始めることです。おそらく皆様はその本当の恐ろしさはなかなか理解できないと思います。
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私の予測では石油ピークは早ければ2020年頃です。
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これらの疑問を羅列的に並べました。何の脈絡もないように感じるかもしれません。しかしその根底には石油文明の流れ、いまの石油社会、将来のあるべき社会の姿が隠されています。
それらの答えを知ると不思議なことが起きます。世の中の出来事が今までと違って見えるようになるのです。何か世の中が見える不思議なメガネをかけたようです。マスコミが言っていることが「何か変だな」と思うようになり、自分で調べてみたくなります。今まで自動車で出かけていたところを自転車に替えるなど、生活スタイルも変わると思います。

 

 

現在は、高さ100メートルを超える巨大な高炉を使って鉄を作ります。高炉の上部に鉄鉱石とコークスを入れ、高炉脇から加熱した空気を吹き込んでコークスを燃焼させます。高炉内部で複雑な反応を繰り返した後、高炉の下から真っ赤になった高温液体状の銑鉄が出てきます。高炉内で起きているさまざまな反応や状態が実際どうなっているか詳しくはわかりません。上から鉄鉱石とコークスを入れると、下から鉄が出てくるというわけで、高炉は一種のブラックボックスです。

 

風力発電の場合、風が強いことが条件です。しかし日本では風が強い場所は限られ、主に山間部です。山間部では風は一定していません。強く吹くときもありますが、吹かない時もあります。風車は風の強弱を受け、金属疲労を起こすのです。
一方ヨーロッパでは、偏西風が吹き、風が一定で強い場所が大半を占めています。また海も遠浅のため、風力発電設備を建設することができます。海上では風は安定していて騒音問題もないので適地になっています。そのため風力発電は、事故も少なく普及しているのです。

日本では風力発電はなじみにくい、ヨーロッパと比較して、ということですね。