コミュニケーション・エンジン
クリエイティブ人事 個人を伸ばす、チームを活かす (光文社新書)
- 作者: 曽山哲人,金井壽宏
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/07/17
- メディア: 新書
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この結果に私はびっくりしました。それまで私は、部下に対して「やれ」と命令することはあっても、「やれる?」と聞いたことなどありませんでした。しかしコーチングの原則は「相手に考えてもらい、発言してもらうこと」です。上司がそういう聞き方をすれば、部下はちゃんと答えてくれるし、動いてくれるのです。
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「答えはみんなの中にあるって学んだ」と私は思った通りのことを言いました。
つまり、制度は細かく作り込んではダメなのです。もちろん、しっかりとした軸は必要ですが、制度自体はなるべく軽めに作り、現場が運用しやすいようにした方がいいのです。
運用しやすい制度は社内に浸透します。逆に、いくら良くできた制度でも、現場でうまく運用されなければ長続きしません。「制度は計画が二割、運用が八割」。
頭のいい人ほど結果的に細かく作ってしまいます。
それまで私は、評価や査定はシステムであり、不満が出ないようにするためにはシステムを変えればいいはずだと考えていました。けれどもそれは間違っていました。
評価・査定はシステムではなく、「納得感のある対話」なのです。
評価は難しい。
人を評価することは難しい。