自明性というもの
村上春樹のエッセイは面白いなあ
でも不思議なもので、たとえ十人のうちの一人か二人しかあなたの店を気に入らなかったとしても、その一人か二人が貴方のやっていることを本当に気に入ってくれたなら、そして「もう一度この店に来よう」と思ってくれたなら、店というものはそれで結構うまく成り立っていくものなのだ。
社会はなにしろ世界史が得意だった。どうしてかというと、中央公論社から出ていた「世界の歴史」という全集を、僕は中学校に入ったころからそれこそ十回も二十回も繰り返して読んでいたからである。確か「小説より面白い」というのがこの全集の広告コピーだったと記憶しているが、これは珍しく誇大広告ではなくて、実際に面白く楽しく読める本だった。