心のムリ・ムダ・ムラ
再読したい本
自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)
- 作者: 下園壮太
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/02/13
- メディア: 新書
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震災後に仮設住宅に移り住んだ人の当てはまる出来事は、軽く300点を超えてしまう。被災された方々には、ぜひムリをしないように、ご自愛いただきたい。
特に信頼している上司や家族、知人からの人生訓や体験談、修行の勧めなどは、本人もその人を信じ、その通りにしたいという思いが強い分、結果的に本人を一層の苦境に追いやることが多い。私は、周囲の人が、良かれと思って様々なアドバイスを伝えることが、第三段階の人をどんどん追いつめてゆく姿を何度も見てきた。
怒りのデメリットは、
血圧を上げることを始め、自分の体を傷つける
つい、過剰に攻撃してあとで後悔する。
相手を委縮させ、相手の思考を止めてしまう。
敵を増やし、自分で自分の環境を厳しくする。
長く恨まれる。(怒ったほうは覚えていないが、怒られたほうは長く覚えている)。
怒りが長引くと、疲れてしまう。
怒りの対処の手順は次の通り。
怒りを感じたら・・・
①まず距離をとる(トイレに緊急避難)
震災後の部隊は、長径が伸びていた。
さて、このようなとき、往々にしてリーダーは1倍モードにいる。責任感のスイッチが入っているからだ。すると、震災前と同じように責任を果たそうとする。
1倍モード→気力十分
◇◇
2倍モードの人々は、リーダーの指示や方針は間違えてはいないので、文句も言えずついて行こうとする。
2倍モード→少し疲れ気味
◇◇
3倍モードの人々はさすがについていけない。
3倍モード→気力が低下
◇◇
結果、3倍モードの中から、多くの脱落者が出る可能性があるのだ。