別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

中伊豆の吉奈温泉は単純温泉 「飽きなくていい湯だね」と黒澤監督。

 

おひとり温泉の愉しみ (光文社新書)

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たとえば酸性の温泉は、入るとピリッと刺激があり、温泉の中で手をこすり合わせると軋む感じがします。これに対してアルカリ性の湯はぬるんとする感触が特徴です。

 

アルカリ性単純温泉
日本に一番多い泉質は単純温泉単純温泉の中でも、水素イオン濃度を表すPH値が8.5以上の温泉はアルカリ性単純温泉。伊豆の秘湯、中伊豆の観音温泉に初めて入ったときは、湯船の底が滑ることを知らずに転んでしまいました。それほど浴槽の中がぬるぬるしてしまうのが、この泉質の特徴です。

那須の温泉はこの泉質だったような。 

 

塩化物泉
海沿いに湧いているのは塩化物泉。塩分濃度の高い温泉は、温熱効果でぽかぽかになった身体の皮膚に、塩の膜を張ってくれます。この膜には、湯上りに熱を逃がさないという保温効果があります。◇◇冷えが解消されたその晩は本当に安眠できました。そして目覚めが抜群。驚くほどに身体が軽くなっていたのです。冷えからくる凝りが、塩化物泉で解消されていました。

 

硫黄泉
硫黄泉は群馬の草津温泉万座温泉などが代表格。難病治療に通うお客さんも多い。湯治で来る人は2週間ほど滞在します。1日2回ほど入浴してあとはのんびりしたり、軽い散歩をしたり。するとたいがい滞在2から3日目に、患部や弱っている部分に痛みが出たり体調が悪くなったりします。ここで一度ゆっくり休息を取ります。温泉に浸かり始めて数日が経ち、温泉に身体が慣れてくる頃、緩やかに体が楽になってくると言われています。

 

酸性泉
酸性、アルカリ性の程度を表す言葉をPH(水素イオン指数)と言います。PHは0から14の範囲であらわされ水素イオン濃度が高ければ、すなわちこの数字が小さければより酸性の温泉になります。大分県の強酸性の塚原温泉では、お湯に入った瞬間、手足がしびれてきました。冷えた身体で急に熱い湯に入ったしびれなのか、強酸性の痺れなのか、手をこすり合わせると「きゅっ、きゅっ」と軋むような音がします。同行していた友人は「お腹がピリピリする。電流が走っているみたい。」と大騒ぎ。これだけ強い酸性の湯は、釘を付けておくと溶けてしまいます。

 

ちなみに、入浴中に玉のような汗をかくのは、脱水症状の兆候です。顔にうっすらと汗がにじんできたくらいで、温泉から上がるのがベストです。入浴前後には必ず水を飲む。のどが渇く前に水分補給をしましょう。

 

長野県高峰温泉
雪上車で温泉に行く。標高2000メートルにある秘密の湯の一軒宿。
小諸駅からバスで40分、そこから高峰温泉までは雪上車で向かいます。冬は雪上車でしか行けない秘密の湯なのです。