別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

不安なく眠れる幸せ

 

睡眠のはなし - 快眠のためのヒント (中公新書)

睡眠のはなし - 快眠のためのヒント (中公新書)

 

 

夫婦の場合、夫が朝型化して就床時間が早くなる。朝型化の起こっていない妻がそれに合わせた生活をしようとすると、妻が自然な入眠時刻より早く床に就くことになって、入眠困難に陥ることがある。実際に、女性で入眠障害が増加するのは、我が国の調査では50代からである。

そうでしたか。

迷惑をかけないようにしないと。

 

睡眠時無呼吸症候群で悩む人が増えているのは、私たちの生活が向上して、栄養状態が良くなったこと、運動不足から贅肉が付きやすく、喉の脂肪も増えていることなどである。歯科医師がしてきしていることだが、現代人は食べやすいものを好んで口にするようになり、顎の発達が少しずつ悪くなっているという。顎が発達していてある程度幅が広いとのどにも隙間ができやすいが、柔らかいものだけを食べていると、瓜実(うりざね)顔になりやすく、顎が狭くなって、のどが詰まるようになりやすいと言われている。

 

レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群

この症候群の原因は、脳の奥の視床下部にあるドパミンという神経伝達物質の働きの低下だ。この低下が起こると、安静時の筋肉からの感覚情報が、過剰に脳に押し寄せる。これが、落ち着かない、脚の置き場に困るような不快な感覚となって感じられる。実施に脚を動かすとこの筋肉からの感覚情報の洪水が抑えられ症状が和らぐ。

 

脳の面からうつ病を見ると、脳の中でセロトニンという脳内物質や、ノルアドレナリンという脳内物質が足りなくなった状態ということができる。このため憂鬱感などの気分の問題や意欲の低下、疲れやすさなどが起こって来るのだと考えられている。

 

うつ病の人についての心身の状態を調べると、緊張が解けない状態が観察される。副腎皮質ホルモンはストレスホルモンともいわれる。よく知られているように緊張状態になると交感神経が緊張して全身が臨戦態勢になる。このためにアドレナリンが作られ、血圧が上がり、脈拍も上がる。このアドレナリンを作るためには、副腎皮質ホルモンが必須である。 

 

副腎皮質ホルモンが作られる反応がストレス反応だ。脳がストレス状況を認識するとそれに応じた反応が起こってアドレナリンを作る態勢が整うが、行き過ぎないようにある程度高まるとこれを抑えるようにネガティブフィードバックがかかる。うつ病ではこのフィードバックシステムが働かないことが明らかになっている。つまり副腎皮質ホルモンが低下しない。

 

身体の内部温度は、日中は安静にしていても37.2度以上あるが、夜間の習慣的就床時刻近くなると下がり始める。36.9度を割るあたりになると、眠らずにはいられなくなり、眠るとさらに下がって最低で36.0度くらいまでなる。うつ病では夜間睡眠中の体温の下がりが悪い。つまり、心身が完全には休まらない状態にある。

 

睡眠障害対処12の指針

厚生労働省