別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

たしかに、植物はすごい

 「どんなに費用がかかってもいいから、水と二酸化炭素を原料にして、太陽の光を使ってデンプンを生産できる工場を建ててください」と誰にお願いしても引き受けられるひとはありません。植物たちの一枚の小さな葉っぱがしている反応を私たち人間は真似することができないのです。

植物はすごい - 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)

植物はすごい - 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)

 

 植物たちは、根から吸った水と空気中の二酸化炭素を材料にして、太陽の光を利用して葉っぱでブドウ糖やデンプンを作っているのです。この作用を光合成と言います。

点滴の袋にはブドウ糖あるいはグルコースと書かれている。私たちはデンプンを食べてブドウ糖を取出し、エネルギー源としてつかっているのです。

植物たちは、エネルギーの源となるブドウ糖やデンプンを自分で作っているのですから何も食べなくても生きていけるのです。

私たち人間は、アミノ酸を作り出すことができません。だから、タンパク質を食べて、それを消化してアミノ酸を取り出すのです。私たちはそのアミノ酸を並べ直して、自分に必要なタンパク質をつくっているのです。

ところが、植物たちは、自分でアミノ酸を作ることができます。だから植物たちは肉を食べる必要はないのです。言い換えると、植物たちは、肉を食べなくても、肉の成分であるアミノ酸を作り出すことができるのです。ただ、植物たちがアミノ酸を作るためには、窒素という養分が特別に必要です。

 

植物は、エネルギーの源となるブドウ糖やデンプンを自分で作っているので何も食べなくても生きていける。さらに植物は、自分でアミノ酸を作ることができるので肉を食べる必要はない。本当にすごいですね。

 

紫外線は人間にも植物たちにも有害です。
紫外線は体に当たると、活性酸素という物質を発生させます。活性酸素は体の老化を促し、多くの病気の原因となるきわめて有毒な物質なのです。有害な活性酸素の代表は、スーパーオキシドと過酸化水素と呼ばれる物質です。
パラコートという除草剤は植物を枯らす農薬。この農薬はスーパーオキシドという活性酸素を発生させます。オキシドールには過酸化水素がわずか3%含まれています。オキシドールの殺菌力はこんなに薄められた状態の液でも細菌を殺す毒性があるのです。
活性酸素の害を消すものが抗酸化物質です。抗酸化物質の代表はビタミンCとビタミンEです。

植物たちは自分の体に当たる紫外線の害を消すためにこれらのビタミンを作っているのです。

植物はビタミンも作ってしまうのですね。