別荘は買わない

つもりです・・・が先のことは誰にもわかりません。

問題を分割する

 

思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント (朝日新書)

思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント (朝日新書)

 

一度では理解できないことが多く、何度か読んで、今までに無い考え方を吸収したいと思いました。読み込みたい一冊です。

 

思考の型 基本形

1.問題を絞り込む。

2.仮説発見のためにデータを観察する。

3.問題を処理可能なレベルまで分割・単純化する。

4.作業仮説を立てる。

5.データを用いて仮説を検証する。

6.総合的な結論を導く。

 

 合理的、あるいは合理性という単語は英語のrational/rationalityの訳語です。ratioは「割り切れる」という意味ですから、合理的な思考・行動とは「それなりに納得できる」思考・行動ということでしかありません。

私たちがビジネスや日常の問題について意思決定するときにも、同様の割り切りが必要なことは多くはありませんか?非常に重要な「気はする」けれども知らなくても「当面は困らない」という課題は少なくないはずです。

問題は根本的には解決しないけれど、割り切って前にすすんだら特に支障は生じなかったということは結構あります。

 

自分自身が何かをするときの機会費用の目安を持っておくことは日々の意思決定にとって非常に役に立ちます。

たとえばAさんの年収は600万円、年間労働時間が240日×1日10時間=2400時間のAさんの自分時給は600万円÷2400時間=2500円。

なぜウェブには暇人が多く集まると言われるのでしょう。

たとえば自分時給が100円の人の場合ネットを3時間みるコストは300円、自分時給で2500円のAさんのコストは7500円。ネットを見るコストが高い人は無駄にウェブで時間を費やさないでしょう。その結果、ウェブには暇人が集まることになるのです。

時間は全ての人に平等。しかし同じ時間でもそれぞれの人によってコストが違うという机上の空論を思い描くことは無駄ではないかもしれません。

 

 割引率は「待つこと」の心理的費用

1年後の100万円と同じ価値があると思われる今日の金額を心に思い浮かべてください。仮にそれが97万円だとすると、あなたは「1年後のことは3%割り引いて考える」---割引率3%という評価基準を持っているということになります。割引率3%の人にとっては今日の100万円と1年後の103万円が同じ価値に感じるということになる。1年間早くもらえるなら3%少なくてもよい、1年間待つならば3%のプレミアム(割増金)が欲しいというわけですから。

私の割引率はどのくらいでしょうか。折々考えてみます。