起きて半畳、寝て一畳
正坐が正しい坐として認識されるようになってから、とかく立て膝は無作法と考えられるようになった。
中世の歌会や茶会では立て膝が正式な坐り方であった。
胡坐に崩すのはまだいいとしても、膝を立てるのは行儀が悪いという感覚が、現代の日本では暗黙の内に了解されている。
くり返しになるが近世以前の日本人は正坐などしてはいなかった。
私は立て膝をよく使います。特に食事をするときなどは楽に坐れます。
床に坐った目線から事物を眺めると直立して俯瞰した時とは世界の見え方が違ってくる。たとえばカメラで椅子を撮影するときに、造形を綺麗に見せるのであれば低いアングルから撮るという原則がある。そうした手法を一貫して用いた映画作家に小津安二郎がいることはあまりにも有名だ。
猫目線というのもありますね。